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2025年までに335拠点。遊休資産を活用した、新たなコワーキングオフィスが始動

クラウドリアルティで資金調達をする拠点の魅力を紹介

月額1万5,000円(税別)で九州にある直営・提携全てのワークプレイスが使い放題――。九州アイランドワーク株式会社(以下、KIW)が進める「分散型ワークプレイス」事業は、テレワークやワーケーションが広まりつつある中、注目を集めています。

2020年春、サービスの本格ローンチにあわせて宮崎市にオープンする直営拠点は、開発のための出資をクラウドリアルティで募集。この直営拠点の詳細や、廃校など遊休資産の利活用、NEXCO西日本や宮崎大学地域資源創成学部との社会実験事業の現状について、KIWの代表・馬渡侑佑さんと、親会社である株式会社一平ホールディングス(以下、一平HD)の代表・村岡浩司さんの対談をお送りします。

(前編)「ターゲットは親子連れからアジアのビジネスマンまで。『分散型ワークプレイス』という挑戦」はこちらから。

Profile

株式会社一平ホールディングス代表取締役社長
九州アイランドワーク代表取締役会長
村岡浩司(KOUJI MURAOKA)

“世界があこがれる九州をつくる”を経営理念として、九州産の農業素材だけを集めてつくられた九州パンケーキミックスをはじめとする、「KYUSHU ISLAND®︎/九州アイランド」プロダクトシリーズを全国に展開。現在では多数の飲食店を経営する一方、九州各地にて様々な地元創生活動や食を通じたコミュニティ活動にも取り組んでいる。カンブリア宮殿、NHKワールド、日経ビジネスなどメディアにも多数出演。日本を元気にする88人(フォーブスJAPAN)に選出。著書に「九州バカ 世界とつながる地元創生起業論」。

Profile

九州アイランドワーク株式会社代表取締役社長
馬渡 侑佑(YUSUKE MAWATARI)

宮崎県出身。佐賀大学理工学部都市工学科卒業、 ITベンチャー、コンサル会社を経てチームラボに入社。チームラボ「学ぶ!未来の遊園地」の立ち上げに従事し、別府での展覧会で大分を訪れたのを機会に、東京都から大分県竹田市に移住。 竹田市に移住してからは、主にチームラボキッズの九州案件を担当しながら、竹田の城下町の空き家対策や、中心街の活性化を目的として「竹田まちホテル」などを展開。2019年1月、一平ホールディングスのグループ会社として九州アイランドワークを設立。

目次

宮崎でワーケーションの「ワーク」ニーズに対応

馬渡侑佑(以下、馬渡): KIWでは2025年までに九州内で直営、提携あわせて335拠点の展開を目指して事業を進めています。

馬渡:今回、クラウドリアルティでは2020年春に宮崎市内でオープンする直営ワークプレイスのための資金調達を行いますが、これも含め直営の拠点は遊休資産の利活用を前提としています。遊休資産を使うのは、村岡さんの意向ですよね。

村岡:30年後にはより一層人口が減り、AIの利用も進み、オフィス余りによる空きスペースも増える。そうした時代に向けて空きスペースの新たな使い道や、街の価値・魅力向上の方策を考える必要があります。九州内外から色々な人が訪れるワークプレイスは将来性がある事業だと考えています。

馬渡:実際、一平HDは宮崎市にある廃校をリノベーションして、「MUKASA-HUB(ムカサハブ)」という賃貸オフィスとワークプレイスを併設する事務所を構えています。一平HDのスタッフだけでなく、様々な企業や地元の人が訪れる開かれた場所で仕事をしているわけですが、いい影響があるのでしょうか。

村岡:以前のオフィスでは、狭い場所でみんなが肩を寄せ合って仕事をしているような環境でした。「世界があこがれる九州をつくる」という自分が表現したい世界観と、目の前の職場環境に大きな乖離があり、足元のオフィスからまず目指す世界観に近づけなければと思っていました。

そこで廃校になった小学校を購入し、「MUKASA-HUB(ムカサハブ)」をつくりました。

旧宮崎市立穆佐(むかさ)小学校をリノベーションしたムカサハブ

村岡:賃貸オフィスの中にはカメラマンのみなさんがスタジオをつくったり、ドローンの会社があったりといろんな会社が入り、事業者同士で新しい事業も生まれています。一平HDのスタッフでいうと、みんな笑顔が増えました。

今回の対談もムカサハブで行われた

馬渡:ムカサハブのような新しい場も出来てはいますが、広く見渡すと、地方はまだまだ働き方や暮らし方に多様性がないなと感じています。

村岡:東京などの大都市圏からUターンするとそう感じるでしょうね。宮崎は日照時間、快晴日数が多く、1年を通して温暖な気候であり、海や山、緑豊かな自然がすぐ側にあります。宮崎市は物価が全国一安く、その暮らしやすさ、過ごしやすさからワーケーションを推進するIT企業がここ数年増加している一方で、テレワーカーなど独立した働き方をする人たちの受け皿となるような快適に仕事をできるスペースが少ない。

ポテンシャルのある地域なのに、このままだとワーケーションをする人々のバケーションの部分のニーズは満たせてもワークのニーズを満たせない。だからこそ我々はワークプレイスの整備を急がなければなりません。

開発する拠点は、JR宮崎駅徒歩9分の立地

馬渡:KIWがつくるワークプレイスの第一号はJR宮崎駅から徒歩9分のエリア。2020年にはJR宮崎駅前で数十年に一度の再開発が行われますし、注目度も事業性も高い場所です。

直営ワークプレイスの完成予想パース(物件情報はこちらから)

馬渡:ワンフロア60平米に、集中して仕事に取り組めるスペースに加えて、大人の目が届き、子どもたちが安全に遊んだり集中して学んだりできるロフト付きのキッズスペースを併設。子どもと同じ空間で仕事ができるワークプレイスです。多様な働き方を推進するKIWとしては、まだまだ数が少ない子どもと一緒に働ける場所も提供していきたいです。

改装前の直営ワークプレイスができるビル内観
改装前の直営ワークプレイスができるビル内観

馬渡:この拠点開発の資金は、クラウドリアルティのプラットフォームを活用して集めます。ひとりでも多くの人にKIWのワークプレイスを知ってほしい、試してほしい。そう思ったとき、宮崎、九州に住む人だけでなく、全国の人の目に触れるクラウドファンディングで資金調達をすれば、より多くの人に知ってもらえるのではないかと考え、クラウドリアルティの活用を決めました。

今回の募集では、羽田―宮崎、大阪―宮崎便を運航する全日空(ANA)も、宮崎応援のために協力してくださっています。一定額以上ご出資いただいた方にはANAのご旅行券もお贈りしているので、ぜひ首都圏や関西の方々にも応援していただき、ワークプレイスを試していただければうれしいです。

村岡:そうですね。会員以外の方が使えるドロップインサービスも予定しているので、ぜひ九州に来た際には試してほしいです。

今回資金調達を行う宮崎市中心部のワークプレイスは、JR宮崎駅から歩いていける距離ですし、周辺に官公庁やIT企業などがあってポテンシャルがあります。2020年春にオープンしますが、このオープンがKIWのサービスの本格ローンチの瞬間でもあるんです。約30拠点が一気に利用できるようになり、分散型ワークプレイスの魅力を体感いただけるようになります。

馬渡:2020年春から、KIWの会員はムカサハブはもちろん、一平HDが運営するカフェの一部も利用できるように調整中です。

そのほか、西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)、宮崎大学とは共同で、宮崎県都城市にある宮崎自動車道・山之口サービスエリア上り線に、トレーラーハウスを利用したワークプレイスをオープン。サービスエリアの遊休スペースをワークプレイスへ変える社会実験が始まります。

サービスエリアには、スノーピークの住箱を改修したワークプレイスを設置する(スノーピーク提供)

村岡:NEXCO西日本は、九州内を環状に道路網を張り巡らせているし、九州の中での事業というのを既に確立している企業さんです。私たちはその環状に「働く」というコンテンツを加えていくので、すごく事業の相性が良いのです。

馬渡:また、私たちは分散型のワークプレイスの特徴として、機能や用途を分散させることを考えています。従来のコワーキングオフィスは施設を巨大にし、1ヶ所に集約させ、その場所だけで全て完結させようとするものがほとんどです。その方法だと関係人口の創出には繋がらないと思っています。

たとえば、電子工作機器ばかりが置かれているワークプレイスだったり、プレゼン用にプロジェクターや音響施設が高レベルの機材が揃っているワークプレイスだったり、農家の方に特化した機材が置かれているワークプレイスだったりと様々な用途やニーズに合わせたワークプレイスを用意します。

シェアリングだからこそ、それらの場所を巡りながら使い分けできるようになります。宮崎の一帯をワークプレイス化して、それを九州全域に広げようというのが我々の未来です。この取り組みを足掛かりに、大分や鹿児島などにもワークプレイスを広げていきます。

遊休資産活用の成功例を宮崎でつくる

馬渡:人口減、遊休資産の増加など、宮崎が直面している社会問題は、福岡でも東京でも遅かれ早かれ出てくる。先に直面した私たちが解決方法を見つけないといけないと思いますし、私たちが解決方法の1つだと思っている分散型ワークプレイスという事業を、宮崎でしっかりとビジネス的に成功させることは重要だと考えています。

村岡:一平HDの各企業のミッションは、九州のユニークネスを設計していくことです。その1つがレストランであり、食品加工であり、ワークプレイスの事業。僕は九州中を旅していろんな人に出会って、互いの距離が近く、それでいて多様性に富んでいる九州という島の面白さに気づきました。九州中の人たちが旅をしながら出会って、そこからまた地域の未来を面白くするアイデアが生まれていく。そんな場所をつくりたいと思っているので、KIWのこれからが本当に楽しみです。


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